2020年12月4日金曜日

本場でふぐとカニを食す

 




















GoToトラベルを使って2泊3日で
中国地方に旅行に行ってきた。

今回の旅友は
パティシエ学校の同僚先生である。

旅立つ前の週にはコロナの感染が急増して、
Gotoトラベルの大阪と札幌を目的にした旅行は
控えるようにというお達しがでた。

私たちが行こうとしていたのは、
中国地方の4県だったので、
いずれもコロナ感染者は数名しか出ていない地方で、
神奈川県から行くのは申し訳ないような気分だった。

しかし、旅行会社からも予定通りの催行だと知り、
取るのがとても大変だったことを思うと、
やっぱり誘惑には勝てず、
十分注意しながら旅立つことになった。

12月1日快晴。
眼下に富士山を望みながら、
飛行機は萩・石見空港に。

今回の旅の目的は
「本場下関の名店春帆楼でふぐのコース料理を食すことと
鳥取で水揚げされたタグ付き松葉ガニを食すこと」
ついでに言えば、
「出雲大社の近くで出雲そばとぜんざいを食すこと」

コロナ禍にあって、
ゾロゾロ大勢で観光地を巡り歩くというのではなく、
ひたすら
本場のふぐとカニを食べるというのが目的だ。

中国地方の広島県を除く4県をまたいで、
バスは移動し、
宿泊は萩と玉造温泉だったのだが、
どこも感染対策は万全で、
参加人数も21名のこじんまりした団体だったので、
ある意味殿様旅行だった気がする。

心配された団体での食事も
悠然とした広さを保ち、
相方でさえ、斜めになるようセッティングされていた。

最初の昼食・ふぐ(ふく)のコース料理は
歴史的にも有名な春帆楼だったので、
高い格天井からレトロな照明が下がる素敵なお部屋で、
天然もののふぐを堪能することができた。

現地ではふぐのことはふくと呼ばれているので、
飛行機の眼下に広がる富士山の神々しさに心洗われた後は、
ふく(福)をいただき、
旅の滑り出しは上々である。

1日目は
観光としては吉田松陰が開いた松下村塾と松陰神社、
唐戸の散策だけだった。

この旅の得点は、旅費の35%の割引きだが、
別途11000円分のGoToクーポンもついており、
現地で1.1万円分のお買物ができることに
思わずテンションが上がった。
(もちろん、更に所持金を出せば、いくらでも買い物はできる)

クーポンは1000円券で発行され、
使えるところはある程度限定されているので、
使い残さないよう、
友人と二人、初日から前のめりになり、
結局、お土産用の食べ物を何種類か購入した他に、
私は萩焼の大鉢を見つけ、
手に入れることができた。

クーポンがなかったら、
旅先の初日から、
陶器のような割れ物で、しかも重いものなど
買わなかったと思うので、
クーポン様様である。

たしかにクーポン券は人の心理を巧みにあおり、
一度、買い物スイッチが入ると勢いづいてしまうので、
経済効果はあるのではと実感した。

2日目の観光は
古い町並みの側溝に鯉が泳いでいることで有名な津和野、
そして、神社の総本山・出雲大社。

昨日までは「神在月(かみあり月)」と呼ばれ、
全国の神様が出雲に集結なさって
神在祭が行われていたらしいが、
私たちが訪れたのはその後なので、
人も少なく、静かな参拝となった。

出雲大社に向かうバスの中では
急な雨の後に大きくて鮮やかな虹が現れた。

それは、空の上ではなく、
畑の中から立ち上がり、山のすそ野に着地する、
正に虹の架け橋といった風情で、
ほんの10分ぐらいの出来事であったが、
なんだか神様を感じるような出来事だった。

参拝前に食べた黒っぽい出雲そばは香りよく、
ぜんざい発祥の地だというぜんざいは、ほどよい甘みで、
中に入っているよく伸びる腰の強いお餅と
添えられた煮昆布が絶品だった。

1泊目は萩の旅館で
2泊目は玉造温泉の旅館だったのだが、
同じクラスでも断然2泊目の旅館の方が
格上の接客・お料理・お部屋・お風呂で、
旅行会社は後に向かって印象がよくなるよう
上手に旅程を組んであるなと感心した。

玉造温泉は中国地方で1位の温泉で、
「美肌の湯」で名高い。

お湯は思ったほどとろみのあるタイプではないが、
湯持ちのいいきめの細かいお湯が、
お肌に浸透して、
身も心も解きほぐされていくのを堪能した。

そして、夕飯時にいただいた日本酒「月山」が
本当にきりっと辛口のお酒で美味であった。
やはり日本の料理には日本酒が合うということを
確認したという感じだ。

3日目は
何と言っても最後の旅の目的
「タグ付き松葉カニを食す」のために
バスは一路、鳥取を目指した。

カニの種類はズワイ蟹なのだが、
その蟹の採れた場所によって、
松葉ガニと呼ばれ、
更にタグの色でブランド化されている。

鳥取のどこの漁港かまではわからなかったが、
鳥取で採れたものは赤いタグがつけられ、
「タグ付き松葉ガニ」と呼ばれて
高値で取引されている。

私たちは鳥取砂丘のすぐ近くにある砂丘会館という場所で
「タグ付き松葉ガニとアワビのコース」をいただいたのだが、
それはそれは贅沢な昼食だった。

謳っている松葉ガニとアワビはもちろんのこと、
お造りの新鮮なことと量の多いこと、
蟹みそを入れて食す豆乳鍋の美味しいこと、
各自のせいろで蒸しあげた蟹おこわの滋味深いこと、
とても一言では語りつくせない。

他にもお蕎麦と天ぷらと茶碗蒸しまでついていたのだが、
完食するにはあまりに飽食なコースであった。

一度に食べてしまうのがもったいない、
そんな内容と量の昼食を終え、
帰路に就くため岡山空港に向かったのだが、
時刻になっても空腹にはならなかったのは
言うまでもない。

帰りの飛行機の中からは
少し欠けだした満月が煌々と輝き、
旅を見守っていてくれたんだなと感じた。

日に日にコロナの状況は厳しくなり、
GoToも自粛するのが当然の空気になっているとか。

ギリギリセーフでその恩恵にあずかり、
日本の食を満喫し、
2020年の最後にこの沈鬱な気分を払拭できた。

どこまでこのコロナ禍が続くのか見通せないが、
無事、命の洗濯ができたことに感謝しよう。





















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