2024年7月3日水曜日

熱狂の夜 第2章

 






昨夜は『石田泰尚スペシャル・熱狂の夜』の
第2章のコンサートだった。

今回はゲストにピアニストの實川風さんを招き
デュオの形でのコンサートだった。

實川風さんは
これでじつかわかおると読むらしいが
私は初めて演奏を聴くピアニストで、
藝大を首席で卒業、同大学院を修了。
幼少期より各種コンクールに優勝・入賞を経て
現在は藝大の器楽科ピアノ専任講師を務めていると
ある。

甘いマスクのイケメンで
年のころは30代中頃ぐらいか。
(調べたら34歳だった。ビンゴ!)

石田様はそんな優秀な演奏家を1本釣りで
声をかけてコンサートをしているのだが…。

声をかけられた方としては
断るわけにもいかず
その場に臨んでいると思われるが、
今回のプログラムもとても大変そうだった。

私達は演奏曲目を行って初めて知るのだが
第1章の時も現代音楽かと思うような
難解な曲ばかりだったが、
第2章の今回も耳なじみある曲はほんの少し。
ドボルザークやブラームスをメインにした
メロディアスながらとてもテクニックを要する
難曲ばかりだった。

選曲はいつも石田様自らが行い、
自分で自分の首を絞めるかのように
練習に練習を重ねて舞台に立っているのは
よくわかるのだが…。

「この曲にしたから、よろしくね」と言われた
ゲストの方はたまらない。

普通の演奏会ではやらないようなラインナップ
なので、いくらプロとはいえ、
必死に練習したに違いない。

それが分かるのは
ピアノには譜めくりの女性が全編つき、
實川さんも譜面を見ながらの演奏だったし、
演奏スタイルも感情移入して弾いているというより
必死でくらいついているという感じ。

隣の石田様はいつものように
全身を使ってのエモーショナルなスタイルなので
だいぶ、ビジュアル的にも差がある。

第1部はふたりの息があっていないのではと
思うような場面もあり、
やはり、石田様に引っ張られて伴奏がついてくと
いう風だったが、
第2部になると實川さんもダイナミックになって
最後の2曲
ブラームスのソナタ「スケルツォ」と
ヴァイオリンソナタ第3番ニ短調は
ふたりのテンションが揃って、とても良かった。

すべての演奏が終わってから
ようやくマイクを持って出て、
挨拶と實川さんの紹介があった。

石田様曰く、
「今回の曲は僕が選んだんだけど、
曲数が多すぎて失敗しました」というし、
實川さん曰く、
「お話をいただいたのは光栄だったんですが
大変でした」とかすれた声で話す様子は
相当、苦労してこの日を迎えたことが判る。

アンコールは5曲
相変わらずのサービスぶりで
ここまでくると分かりやすい耳なじみのある曲が
含まれるので、
会場は大盛り上がり。

実は私は4曲聴いたところで会場を出てしまったが
友人曰く、最後はスタンディングオベーション
だったということだ。

きっと聴衆も最後にきて
ようやく肩の力が抜けて
演奏を楽しんだのではないだろうか。

ちなみにこの『熱狂の夜』は6夜連続なので、
同じ友人と同じ席に座って月イチで行われる。

早めに落ち合って、早めの夕食をとりながら
たっぷりおしゃべりしてから会場に向かうのも
いつも通り。

第2夜は川崎アゼリアの地下のレストラン街を
歩きながら
何となくの勘で決めた韓国料理屋さんで
牛肉とキムチの石焼鍋と冷麺のセットにしたが、
これが予想以上に美味しかった。

別の友人のオススメだったお寿司や和食処も
覗いてはみたが、
なんとなく気分ではなかったので、
全く違うタイプのお店に入ってしまったが
当たりだった。

おススメしてくれた友人には申し訳なかったが
蒸し暑い日の食事に
韓国料理はピッタリだったので、
オススメだ。

早めの夕食と楽しいおしゃべりと
石田様の挑戦的なコンサートという組み合わせで
この調子で『熱狂の夜』はあと4回続く。

夜のコンサートは帰りも遅くなり
聴きに行く私達もなかなか疲れるが
2024年を彩る催しになるだろう。











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